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メールで「教えてください」を丁寧に伝える方法

2018年9月19日

「教えてください」はぶしつけな印象を与えてしまう?

仕事をする上で、上司や先輩に何かを教えてもらいたいと思ったことは誰しもあるでしょう。その際、メールで「◯◯について教えてください」とストレートに質問すると、少々ぶしつけな印象を与えてしまうこともあります。

では、ビジネスメールにおいて「教えてください」と丁寧に伝えるにはどのような言い回しが適しているのでしょうか。文例とともにご紹介します。

「教えてください」は正しい敬語。ただし失礼に感じる人も

本来、「教えてください」という表現は敬語として正しいものです。そのため、電話やビジネス会話で使うのには問題ありません。しかし、教えを請うときに使う表現には、よりかしこまったものが存在するため、「教えてください」と書いてしまうと、ビジネスメールでは幼稚な印象を与えてしまいかねないのです。

また、「~してください」を文法的に見ると、「くださる(尊敬語)」の命令形であり、命令をベースにした敬語だということがわかります。命令形なので、相手の状況にかかわらず「もちろん~してくれますよね」といったニュアンスを含むことになり、人によっては失礼だと感じることがあります。

「教えてください」の尊敬語のバリエーション

ビジネスメールに適した「教えてください」の尊敬語は、大きく分けて4種類あります。それぞれ具体的に見ていきましょう。

・お教えいただけませんか

尊敬語としての基本的な形は「お教えいただけませんか」となりますが、ビジネスメールよりも口頭でよく使われる表現です。

<例>
このツールの使い方をお教えいただけませんか。

・ご指導いただけませんか

「お教えいただけませんか」より丁寧な言い回しが「ご指導いただけませんか」です。社内の上司や懇意にしている取引先など、比較的近しい立場の目上の人に対し、口頭でもビジネスメールでも使われる表現です。

<例>
テレアポで成果を出すためのコツをご指導いただけませんか。

・ご教授ください

目上の人に対して、教えてほしい気持ちを伝えるのに最適な表現が「ご教授ください」です。ただし、この表現は、比較的長期間にわたって指導が必要なことや、専門性の高いことについて教えてもらう場合に使われます。

そのため、教えてもらいたい事柄によっては適切ではない場合がありますので注意しましょう。

<例>
Rubyでのアプリ開発の方法についてご教授ください。

<例>
本件について、◯◯先生に科学的観点からのご教授を承りたく存じます。

<例>
◯◯のデータ資料について、お気付きの点がございましたらご教授いただけますか。

・ご教示ください

ビジネスシーンで最も使われる表現が「ご教示ください」です。相手の知っている知識や情報、データなどを教えてほしい際に使える表現なので、社内から取引先まで幅広く活用できます。

なお、「ご教示ください」は書き言葉になるので、口頭では「ご指導いただけませんか」などの表現を使うようにしましょう。

<例>
今回の採用にあたって、求める人物像をご教示ください。

<例>
明日の会議の詳細について、ご教示いただけますか。

<例>
恐縮ですが、在庫状況についてご教示いただけますか。

教えてもらったときのお礼のメールはどう送る?

質問メールを送り、その内容について教えてもらった場合、お礼メールを送る必要があります。その際、感謝の気持ちはどのように表現すれば良いのでしょうか。

・教えてくださりありがとうございました

「教えてくださりありがとうございました」という表現は、教えてくれた相手の行為に対し、直接感謝の気持ちを表現する言い回しです。「あなたが私に教えてくれたことを感謝する」というニュアンスになります。

・教えていただきありがとうございました

「教えていただきありがとうございました」という表現は、教えてくれたことを間接的に感謝する言い回しです。「私があなたに教えてもらったことを、ありがたく思っている」というニュアンスになります。
どちらも正しい敬語表現なのですが、こちらの表現のほうがビジネスシーンではよく使われているようです。

教えてもらうときは、気持ちが伝わるようにお願いしよう

ビジネスメールは文章だけのコミュニケーションのため、表現を誤ると相手に不愉快な思いをさせてしまい、仕事上でのトラブルにつながってしまうおそれもあります。そのため、メールでは特に相手に配慮した表現が求められるのです。

謙虚な気持ちで丁寧にお願いをすれば、相手も快く教えてくれるはずです。正しい敬語を使うのはもちろんのこと、気持ちがしっかりと相手に伝わるよう、敬意を込めてメールを作成するようにしましょう。

監修:上田由佳子(うえだゆかこ)

NPO法人日本サービスマナー協会認定マナー講師。
日本料理店や大手和食割烹居酒屋チェーンでの勤務、ショットバーの経営といった実務経験に基づき、スタッフとお客様の両方に寄り添ったマナー研修を心掛けている。縁を大切に、笑顔あふれるおもてなしができる接客マナーをはじめ、ビジネスマナー、電話応対マナーなどが専門。